幽霊女に恋をした。


「...」


「...」




「.....晴、あんま気にすんなよ」


「気にしてません」




その日の夜、家に戻ってきた私は


部屋の隅に座って黙りこくっていた。




気にしてない、なんて強がってみたけど


やっぱり、気になる。





『お前のことが気に入らないだけだ』


気に入らないって言われたって


理由を言ってくれなきゃわからないじゃない!





やっぱり、明日もう一度話してみよう。



真堂朔夜さんと。



名前は龍さんから聞いたけど...


滅多にいなさそうな名前だった。



なんだか、予想通り。




< 201 / 357 >

この作品をシェア

pagetop