幽霊女に恋をした。
「...」
「...」
「.....晴、あんま気にすんなよ」
「気にしてません」
その日の夜、家に戻ってきた私は
部屋の隅に座って黙りこくっていた。
気にしてない、なんて強がってみたけど
やっぱり、気になる。
『お前のことが気に入らないだけだ』
気に入らないって言われたって
理由を言ってくれなきゃわからないじゃない!
やっぱり、明日もう一度話してみよう。
真堂朔夜さんと。
名前は龍さんから聞いたけど...
滅多にいなさそうな名前だった。
なんだか、予想通り。