幽霊女に恋をした。



次の日、龍さん達が学校から帰る支度を


し始めるのを見計らって



私は真堂さんの教室に来ていた。




教室の扉の前で深呼吸をする。


おしっ!!




まるで男の人のような掛け声を心の中で


すると、教室内にだけ響くような声の大きさで



「真堂さん!」



と呼ぶ。




こうしたのは人が沢山いすぎて、どの人が


真堂さんか一人一人確かめながら探すよりも


手っ取り早いと思ったからだ。




するとすぐに、一人が顔をあげた。


真堂さんだ。




真堂さんは驚いたように目を見張った。




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