幽霊女に恋をした。

晴side




「じゃ、また明日」


「はい、また!」


この曲がり角で、いつも柊羽さんは


右側に、龍さんと私は右側に行く。





私が柊羽さんにかるくお辞儀をしていると


「じゃーな」


龍さんはあっさり言って、さっさと


家の方に行ってしまう。





「あ!待ってください、龍さんっ!」


急いで龍さんの隣に並ぶ。





「.....」


「....」


「龍さん、怒ってます?」


「怒ってねぇよ」



もう答える声が怒ってるよーっ



「ご...ごめんなさい...?」



なんで龍さんが怒ってるのかわからないし


自分が悪いのかもわからなかったから


一応謝ったけど、語尾に?がついちゃった...




「だから、怒ってねぇって」




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