幽霊女に恋をした。
「だ...だって、声が低いんですもん...」
「普通だ。」
そ...即答!
そんな不機嫌そうな龍さんと並んで
家まで帰ってくると
龍さんは、何気なく
ポストという、文を入れる箱の中を確認する。
その瞬間、龍さんの表情が固まった。
私は不思議に思って、龍さんの
目線の先に目を落とす。
そこには、白い封筒が握られていた。
「...母さん...」
え...?母さんって、龍さんのお母様...?