幽霊女に恋をした。
「…なに?」
見るからにめんどくさそうな
仕草で振り返る。
はるは、ぽっかーんとした顔で
こちらを見上げている。
…こいつ…笑わせようとしてる
訳じゃないよな……
思わず笑いそうになったが
必死にこらえる。
「あの…ちょっと屋上に来てもらえませんか?」
「わかった」
俺の17年間の人生の経験上
…たぶん、告白だろう。
わかっていてか、いないか
はるはちょこちょこ後ろをついてくる。
俺は振り返り、柊羽に
「先帰っといて」
というと、柊羽は
「おう、じゃーな」