幽霊女に恋をした。
「付き合って下さいっ!」
ぶんっと頭を下げる…田村、だったか?
「俺、そういうの興味ねぇから。めんどくさい」
頭を上げた田村の目には
一気に驚きの色が広がった。
「話、そんだけ?なら帰る」
段々と、話に頭が着いてきたみたいで
「そ…そんな言い方…」
なんて、涙目になって言う。
「なんでお前に優しくしてやらねぇといけないんだよ」
「ちょっ…龍さん!なんでそんな風に…」
はるが必死にそう俺に言うのを
見下ろしていると
田村は走って屋上を出て行った。