幽霊女に恋をした。

晴side




「お願いしますっ!!」

今は屋上で、真堂さんに絶賛抗議中です。


「俺が、奥田のためにそんなとこまで行くと思うのか?」



いや、思ってないけど...


でも、絶対に来てもらわなきゃいけない


んだもん...!





「お願いしますっ!」


「おい...質問は無視...「お願いしますっ!」





「お前...」


言葉を遮られたことで、真堂さんの


機嫌が余計斜めに。





って...


し...塩!!




真堂さんって、一体どこに塩なんて


隠し持ってるの!?





真堂さんは塩を片手に、



「あんましつこいとこれ、かけるぞ」


と、脅すように、低い声で言う。





うっ....


でも、負けるわけにはいかない。



お母様と約束したし!




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