幽霊女に恋をした。
私は、真堂さんを精一杯睨みつけて
「かけるなら、かけてください。私は、諦めませんから」
と、言う。
と....
ふっと、真堂さんが笑う。
え...?
「すっげぇ変な顔になってる」
そう、塩をしまいながら言う。
いや....もともとこんな顔です。
150年前から。
突然、優しい表情になった真堂さんに
驚いて、口をぽかんと開けて見上げていると
真堂さんはさっさと背中を向けて
屋上の出入り口に歩いていってしまう。