幽霊女に恋をした。



それを見て、真堂さんは



「魚かよ」


と、ばかにしたように笑った。






嫌いじゃないって言ってくれた時の



少し照れたような、優しい表情は



面影もない。






…気のせいだったのかと思えるぐらい。





「私は人間です!」



そう講義するけど。





「私は幽霊ですの間違いだろ」



「た…確かにそうですけど…」






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