幽霊女に恋をした。



そんな言い合いをしていると



だんだんと、小学生の数が増えてきて



私たちは口をつぐむ。






「あ…あの子です!真堂さんっ」




と言って、指をさす。






私の指の先には、美維奈ちゃん。





美維奈ちゃんも、私たちに気づいたように




「昨日のお姉ちゃん!」



と言って駆け寄ってきた。





美維奈ちゃんも、お母様の子だから



はっきりと私のことが見えてる。






「待たせちゃって、ごめんなさい」




というと、美維奈ちゃんは



ぶんぶんと左右に首を振った。






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