幽霊女に恋をした。
龍さんは、手紙を読み終えると
ため息をついた。
「去年と、ほとんど同じ内容」
「…どんなことが書いてあったんですか?」
「…高校に行ってるか、友達はできたか、金に困ってないか…とにかく、質問ばっかだ」
…それって…私が初めてお母様と
あった時に聞かれたこと…
「去年は、なんだかんだで返事を出さなかった」
「そう…だったんですか」
だから、お母様はあんなに
心配してたんだ…
「けど…そんな手紙をくれるなんて、想われてるじゃないですか」
と、微笑みながら言うと。