幽霊女に恋をした。
「今まで関わった幽霊のこと、そんなに時間が経ってもいないのに忘れてて、ふとした瞬間に思い出した、ってこと、あるか?」
…は?
真堂の、わけのわからない
質問に困惑したけど
…そんなこと、あった気がする。
「…何回か、あった。…と思う」
そうだ…不思議に思ったのを覚えてる。
なんで、今まで忘れてたんだろう、と。
「不思議に思ってたんだ。あのことって、なにか理由があるのか?」
と、何気なく聞いたつもり
だったけど…
真堂は、少し迷うような顔をしてから
決意したように言った。