幽霊女に恋をした。
はるside
酷いこと言っちゃった…
あんなこと言わなければよかった?
でも、人生をどうでもいいなんて!!
私は土手に座って街並みを見下ろしながら
ため息をついた。
まさか龍さんの家には帰れないし
「…もーう!!私のばかっ!!!」
気づいたら叫んでいた私。
「はる…?」
驚いて振りむくと…
「りゅ…龍さんっ!!」
龍さんが私を見下ろして立っていた。
龍さんが口を開こうとした瞬間
川のほうからばしゃばしゃっと音が
聞こえて、川に目を凝らす。
「龍さん…あれ…なんでしょうか…」