幽霊女に恋をした。
他の誰でもない。
私の血が。
私が局長さんを庇うような形で
斬られたんだ。
局長さんはすぐに刀を抜いて
その男を一突きで仕留めた。
「瑠璃川くんっ!」
そういって、局長さんは必死な顔で
私を抱き起す。
そうだ…私は、これで死んだんだ。
私はとぎれとぎれの苦しげな
呼吸をしながら微笑んだ。
そして…
「…総司さんの…側に…いて、あげてくだ…さい…」
と、力を振り絞るように言った。