幽霊女に恋をした。
結構、水は濁っていなくて
青く、きれいだった。
海なんて来たの、何年振りだろう…?
小さいころに、一回だけ
母さんに連れて行ってもらったことが
あるけど…
それっきりな気がする。
「なんか、気持ちいいですねっ!」
と言って、晴は砂浜に寝転がる。
柊羽と真堂は、海に沿って結構
遠くのほうまで歩いて行ってしまった。
俺は晴の隣に座って
「そうだな」
と、返事をする。
空は、雲一つない快晴で
海と同じぐらい青い。