幽霊女に恋をした。


「今日、ここに来れてよかったです」




そういって、微笑む晴。





「あぁ、俺もそう思う。」






そういって笑い返す。



こいつと一緒に来れて、よかった。





そう、心から思ってる。






「あ…!」



そういって、晴がばっと起き上がる。





「見て下さい!龍さん、すごくきれいな貝殻」



そういって、晴は走って行って




その貝殻の横にかがみ込む。






俺も立ち上がって砂を払うと



晴の隣に行った。







「はい!」



そういって、晴は貝殻を持ち上げて



俺の手に乗せた。




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