幽霊女に恋をした。



それをきちんと鞄にしまって



辺りを見回した。





「…あいつら、どこまで行ってんだよ」



気づかないうちに、柊羽と真堂は



ものすごく小さく見えるところ



まで行っていた。




「龍さんっ!」



「んー?」





呆れて柊羽たちを見ながら


返事をすると、






「私たちも行きましょう!」



と言って、晴は走り出す。




「お…おい…」



と引き止めようとすると、晴は



少し振り返って





「龍さんっ!早く!!」



と、満面の笑みで言ってから



また走って行ってしまう。




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