幽霊女に恋をした。
その帰り道、また、他愛もない話を
しながら帰る。
だいぶ、暗くなっていて
誰よりも一番晴が早く帰りたそうだった。
そんな晴の態度を不思議に
思いながら、最寄りの駅まで
歩いていく。
そして、工事現場の横を通ろうと
したとき…
なにかが工事現場の上のほうで
動いているのが見えた。
だいぶ暗くなってきていたので、
よく見えず、目を凝らしてみる。
と、動いているものの正体が
わかった。