幽霊女に恋をした。


「あの小さい男の子助けるために、冷たい川に飛び込むなんて!!…熱出しちゃいましたけど…」




今、龍さんは熱で寝込んでいるのだ。



「悪かったな」



「悪いなんて言ってませんよっ」





ただただ、龍さんを見直したのだ。




全部面倒って言ってた人が、あんなことを


したのがびっくりだった。




「…かった…」




「…え…?」





「悪かった!面倒とか言って」



…人は、こんな短時間で変われるもの



なのだろうか…




そう思うほどの変わりようだった。




「私こそ…すみません…酷いこと言って…平手打ちしようとして…大丈夫でしたか?」




「まぁ、当たってねぇから」




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