幽霊女に恋をした。
そんな声に、ばっと振り向く。
「え…龍さん…!?」
そこに立っていたのは、紛れもなく
龍さんで…
「ど…どうして…」
頭にも、傷はない。
そこで、はっと気づいた。
もしかして…
龍さんは死んでしまったの?
いや、それはないはず。
柊羽さんも真堂さんも、私が0時まではここに
いるっていうのは知ってるから。
きちんと、真堂さんたちには
私がもうすぐ成仏することを話しておいた。
龍さんが死んでしまっていたら、呼びに
来てくれるはず。
だとしたら…
「俺にも、よくわからねぇよ…。気づいたら、ここに立ってた。」