幽霊女に恋をした。
生まれて初めてした、現代で言う
『キス』
それは、とても温かくて、優しかった。
唇が触れあった瞬間、私の頭上に
金色の光が広がった。
私の頬をたくさんの溢れ出した
涙が伝う。
それを龍さんは片手でぬぐって
くれながら言った。
「晴のおかげで、俺は変われた。お前には、いくら感謝しても足りないぐらいだよ。俺にも、晴と過ごした日々の、たくさんの思い出がある。絶対に忘れられない思い出が。」
龍さんは私に向かって、
私の大好きな笑顔を向けた。
その笑顔が、金色の光に照らし出され
輝いているように見える。