幽霊女に恋をした。


そっか…通過しただけだった。




龍さんが助けた男の子は、


無事母親に引き渡され


龍さんはすごくすごく感謝されたのです。




「あの時の龍さん、とっても格好良かったです!」



そう、微笑みながら言う。






「そこまで言われるようなこと、してねぇよ」




龍さんは、私から顔を背けてしまう。





その背中は、いつもより小さく感じた。




私は、まだ慣れないベッドというものに



近づいて、寄り掛かる。





自分で思うより疲れていたのか、私は



そのまま意識を手放した。



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