幽霊女に恋をした。
はっと気が付くと、私は
昔ながらの平屋の街並み
の中にたたずんでいた。
えっ…!?
ここ、どこ!!
そう思い、辺りを見回すも
どこだかわからない。
ただ一つ感じたことは、懐かしい
ということ。
「はる」
そんな声に、ばっと振り向く。
「わ…私…?」
私の目線の先には、私にそっくり
というか、同一人物にしか見えない女の子
が立っていた。
そして、名前を呼んで
その女の子、おそらく私に歩み寄る
二本差しの男の人。
「総司さん!」