幽霊女に恋をした。


はっと気が付くと、私は


昔ながらの平屋の街並み



の中にたたずんでいた。



えっ…!?



ここ、どこ!!




そう思い、辺りを見回すも


どこだかわからない。




ただ一つ感じたことは、懐かしい


ということ。




「はる」



そんな声に、ばっと振り向く。





「わ…私…?」




私の目線の先には、私にそっくり


というか、同一人物にしか見えない女の子



が立っていた。




そして、名前を呼んで


その女の子、おそらく私に歩み寄る



二本差しの男の人。




「総司さん!」



< 36 / 357 >

この作品をシェア

pagetop