幽霊女に恋をした。
って…あれ…
「そっか、私がお化けなのか…」
「は?」
「い…いえ!なんでもないです!!」
龍さんの顔をよく見てみると
まだほんのりと頬が赤い。
「龍さん、起きてて平気なんですか?」
「あぁ。その……ぉかげで…」
「え?なんて言ったんですか?聞こえなかったです!」
龍さんの顔はもっと赤くなって
目は私を睨みつける。
「へ…?」
「お前のおかげで助かったって言ってんだよ!」
…へ……
「龍さん、熱ありますよね?」
「もう下がった」
ぶっきらぼうな返答。
「いいから寝ててください!」
「は?」