幽霊女に恋をした。


私は慌てながら龍さんに


ベッドなるもののほうへ行くように


促す。




「なんだよ急に…」



「龍さんがお礼みたいなこと言うなんて…やっぱり頭のどこかが熱で…」



「てめぇはバカか!」



なっ…聞き捨てならないぞ!



今の言葉!!




「龍さんにそんなこと言われる筋合いないですよ!!」




「熱なんかでそう簡単に頭やられるわけねぇだろ」



今度はため息交じりな龍さんに



むかって私は




「いいから、寝ててください!!」




と言い放つ。




あれ…?



この言葉…なんだか誰かに言ったこと


あるような…




まさか…ね?


私、もう100年以上誰とも


喋ってないんだし。



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