幽霊女に恋をした。
なんとも不思議な気分になって
固まっていると…
「はる?」
と、龍さんに顔を覗き込まれた。
「ひゃ…ひゃあぁっ!!」
「今度はなんだよ?」
龍さんはいつも通りの上から目線で
ものを言う。
「び…びっくりしました…」
「…お前、疲れてるんじゃねぇの?」
そういった龍さんの瞳は
心なしか優しい色をしている。
「昨日も、俺の看病してくれたし…」
そういいながら、龍さんは
綺麗な顔で私に微笑んだ。
え…
「ちゃんと休めよ。俺も休むから」
そういって龍さんはベッドのほうに
戻っていった。