幽霊女に恋をした。
龍side
俺の熱もすっかり下がった
金曜日の夜のこと…
「総司?」
「はい…夢の中で、私が二本差し
男の人をそう呼んでいました」
総司って言うと…
俺は1人しか思い浮かばないんだけど
そう思いながら、ケータイを開き
調べ始める。
「龍さん、それ、なにしてるんですか?」
「ちょっと黙ってろって…」
「…はい」
口をつぐんで、俺の横に正座するはる。
…やっぱり、この人なんじゃないか?
俺は、なにも言わずに、ケータイの
画面を、はるに見せる。
「…沖田、総司…?」