幽霊女に恋をした。
はるは、ケータイの画面に映る
文字を必死に読んでいるようだった。
「この人が、私の見た人なんでしょうか…」
「俺はその映像見てねぇからな…」
「え…えいぞう?誰ですか?」
…
「気にすんな」
「あ!またそうやって…」
「あーもーなんでもねぇって…」
はるはむすっとして、そっぽを向く。
「で、なんか思い出した?」
「なんだか…とっても、懐かしい感じがします…」
じゃあ…間違えないだろうな…
でも…歴史上に名が残る
新選組一番組組長の沖田総司と
多分だが、ただの町娘のはるが
どんな関係だったんだ?