幽霊女に恋をした。
私は、また、龍さんと一緒に
学校に来ていた。
柊羽さんがこちらを見て
目を細めると、ふわっと微笑んだ。
「また、晴ちゃん来てるんだね」
ぼんやりとしか見えないからか
柊羽さんは、私を見るときは
必ず目を細める。
「はい!おはようございます
柊羽さん」
「おはよ」
柊羽さんは、ふわっと大人っぽく笑う
んだな…
なんて、柊羽さんの整った顔を
見ながら思う。
「龍、珍しいじゃん
こんなに長く、文句も言わずに
着いてこさせるなんて…」