幽霊女に恋をした。
教室にたどり着くと
龍さんが椅子に座って下を
向いているのが見えた。
「…龍さん、何してるんだろう…」
隣にいる柊羽さんも、不思議そうに
龍さんを見ている。
私は龍さんの隣まで
歩いて行ってみる。
少し覗き込んでみると…
これって…恋文?
すると、龍さんは見られていることに
気づいたのか、パッと顔を上げる。
「晴か…」
私だと分かった瞬間、なんだか
ほっとした様子を見せる
龍さん。
「何読んでんだよ、龍」