幽霊女に恋をした。
『相手の気持ちを受け止めてあげるぐらいできるでしょ!』
私が、屋上ってところで
言った言葉…。
龍さんは若干気まずそうにこちらを
見た後、柊羽さんに向きなおり
「だいたい、柊羽だって同じようなもんだろ」
と言い放つ龍さん。
「俺はもらわないし」
そうさらっと返す柊羽さんに
「机やら下駄箱やらに入ってたら?」
「気分で、読むか読まないか決める。まぁ、読んだところで誰とも付き合わないけど」
そう、冷たい声色で言いはなつ柊羽さん。
柊羽さんにこんな冷たい声…
初めて聞いた…
なにか…あったのかな?
そう思わせるような、冷たく、寂しげな
光が、柊羽さんの瞳に宿っていた。