幽霊女に恋をした。
「龍、なんか変わったな」
その冷たい瞳の色も一瞬で
いつも通りの柊羽さんの
優しげな色に戻っていた。
「別に…俺はなにも変わってねぇよ…」
そう、龍さんは言うけど…
「私も…変わったと思います」
そう、口を開く。
「なんだよ…晴まで」
そう返してくる龍さんに
「龍さんの目に、すごく優しくて、温かい光が見えるから…誰かのことを思いやることができる…そんな、素敵な光」
そう、微笑みながら言った。
最初のころの龍さんは、周りのことは
どうでもいいって感じだったし。
「素敵な…光?」
龍さんは不思議そうな顔を
していたけど、私はそれ以上
何も言わなかった。