私、ヴァンパイアの玩具になりました
私が、リビングにはいると。おじさんと赤髪の王子様と他の兄弟三人がいた。

「あ、お嬢さん。このバカ藍が、お嬢さんをこき使ってすまんね。ほら、藍!お嬢さんに謝りなさい!」

おじさんは、私が来たのが分かると赤髪の王子様の頭を無理矢理下に下げた。


「………すいませんでした……」

頭を押さえられながら、早口で、赤髪の王子様が私に渋々謝った。


「ちゃんと謝りなさい!」

おじさんが、赤髪の王子様の頭をグイッと下げた。

「あの、全然大丈夫ですから!」

私は、両手をブンブン振ってから、赤髪の王子様の頭からおじさんの手を離した。


「すまんね……」

「ちっ…………」

「舌打ちしない!」

「あー、はいはい。すいませんでしたね」


大変って、こういう事か……。

「はぁ……。で?どうして、僕達をリビングに呼び出した訳?」

日向さんが、フカフカの一人掛けソファに腰掛ける。そして、長い脚を組んだ。

「あ、そうそう。コチラのお嬢さんの事を紹介しようとね」

おじさんは、私の事をおじさんの前に立たせた。


皆さんの視線が痛い……。

「コチラのお嬢さんは、今日から、お前達兄弟のお世話をする事になった。因みに、お嬢さんの血のランクはSSAだ」

「「「……………?!」」」

三人の兄弟の方達は、目を見開く。私は、ペコッとお辞儀をした。


「じゃあ、お嬢さん。自己紹介してくれるかい?」

「は、はい!……えっと。神咲優です!よろしくお願いします!」

「……じゃあ、次は、お前達が自己紹介しなさい。ほら、長男から」


「那崎薫瑠です。よろしくお願いします。優さん」

薫瑠さんは、兄弟の中で一番礼儀正しい服装をしていた。


髪の毛は、落ち着いている濃茶髪。前髪を真ん中で分けていた。瞳はチョコレート色。鼻が高くて、外国人みたいな顔が特徴的だった。


「ほら、次」

おじさんは、日向さんの肩を叩く。


「薫瑠と双子で弟の日向です。さっきも言ったから、もう良いよね?…よろしく。BC優さん」


私は、肩がビクッと少しあがって顔がボボッと赤くなる。

「ん?なんでBC優さんなんだ?」

おじさんが、頭の上に?マークを浮かべた。

「僕の勘が当たってれば、胸の大きさがBとCの間位なんだよね。ね?BC優さん」


日向さんが、ホワァと周りに華を飛ばしながら、私の方に微笑んだ。


「お前、優さんの胸触ったのか?!……優さん、本当にすまんね……。後で、日向の事怒っとくよ………」


バシッと、おじさんが日向さんの頭を強く叩いていた。

「痛っ……」

「本当に!お前は!バカじゃないのか!」


おじさんが、日向さんの事を怒りだす。

「別に良いじゃん。減るものじゃ無いんだし……」

「お前は!少し反省しろ!」

「ごめんなさーい」

日向さんはツーンと、そっぽ向いて謝る。私は、アハハ…と、苦笑いする。
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