私、ヴァンパイアの玩具になりました
私と鬼稀先輩が、順調に(脚を踏んだり蹴ったりしないで)踊っていると。
「おい、優…!!!」
「ふぇ?……ぅわぁ…!!!」
藍さんに、急に名前を呼ばれたかと思うと、鬼稀先輩から引き剥がされた。
綺麗な音楽は、まだ続いている。
「ちょっと、藍。優さんと今、ダンスの最中だったんだけど…?」
鬼稀先輩が、藍さんのことを凄い怖い目で睨んでた。藍さんも、鬼稀先輩を睨み返す。
………へ?藍さんと鬼稀先輩って知り合いだったの?
「お前……、俺達のお世話係りにまで手出すなよ」
藍さんが、鬼稀先輩の肩を強く押した。鬼稀先輩は、ただただ藍さんのことを見ていた。
「別に藍には関係ないじゃん。俺が、優さんと踊ろうが、何しようがさ…?」
「お前、いつからだ……」
藍さんは、声を低くして鬼稀先輩に聞いていた。
「何が?」
「コイツのランクを知ったのは……」
藍さんが、私の頭をグシャグシャ撫でる。
「ん……?優さんを見た瞬間からね。…俺は、見ただけで、その人の血のランクが分かるんだ」
ニヤッと、鬼稀先輩は口角をあげて笑った。
ん?ということは…。鬼稀先輩も、ヴァンパイア……?
「言っとくけど、コイツはお前のじゃない。……俺のだ……。……お前は金輪際、コイツに指一本触れるな……」
「何で?優さんは、皆のものだよ?…ね?優さん」
鬼稀先輩は、さっきまで、私に向けていた笑顔を私に向ける。
「…………?それは分かりませんが……。私、おじさんに藍さん達のお世話をしてって言われました……」
私の発言に、鬼稀先輩は気に入らないって表情をして。その表情とは真逆で、藍さんはニコニコ笑っていた。
「んじゃ、お前はコイツに触れるのはダメってことで。じゃあな…」
藍さんが、私の肩を抱き鬼稀先輩から離そうと歩き出す。
でも、鬼稀先輩が藍さんの肩を掴み藍さんの歩みを止めた。
「別に、触れるくらい良いんじゃない?ね?優さん」
「はい!だって、もしかしたら、ハイタッチする時があるかもですし!」
「ほら、優さんもそう言ってることだし。じゃあ、ダンスの続きをするから」
次は、鬼稀先輩が私の肩を抱いた。
「お前、女誑しだからダメだ」
「失礼だな。女の子が、俺に近寄ってくるだけだよ。俺は、それに丁寧に答えてるだーけ」
チュッと、鬼稀先輩は私の頬にキスをした。
「…………………」
私の顔は、カァッと赤くなる。恥ずかしくなって私は、下に俯く。
「おい!騙されんなよ!ソイツ女だったら、誰にでも手出すからな!」
「ねぇ、優さん。今度、俺の家に遊びに来て下さいよ…。美味しいケーキがありますから…」
「ケーキですか?」
私、ケーキ大好き!!甘くて、フワフワしてて…。……美味しいケーキを食べる度、ケーキの虜になるんだよな…。
沢山のケーキを想像して顔が自然に綻ぶ。
「はい。俺、ケーキ作りには自信がありますから」
「鬼稀先輩、ケーキ作り出来るんですか?……鬼稀先輩凄いですね!私、鬼稀先輩の作ったケーキ食べたいです!」
「なら、話は早いですね。今から、俺の家に行きませんか?」
「は…」
私が、返事をしようとすると。愛希君が、藍さんの後ろからヒョコッと出て来た。
「おい、優…!!!」
「ふぇ?……ぅわぁ…!!!」
藍さんに、急に名前を呼ばれたかと思うと、鬼稀先輩から引き剥がされた。
綺麗な音楽は、まだ続いている。
「ちょっと、藍。優さんと今、ダンスの最中だったんだけど…?」
鬼稀先輩が、藍さんのことを凄い怖い目で睨んでた。藍さんも、鬼稀先輩を睨み返す。
………へ?藍さんと鬼稀先輩って知り合いだったの?
「お前……、俺達のお世話係りにまで手出すなよ」
藍さんが、鬼稀先輩の肩を強く押した。鬼稀先輩は、ただただ藍さんのことを見ていた。
「別に藍には関係ないじゃん。俺が、優さんと踊ろうが、何しようがさ…?」
「お前、いつからだ……」
藍さんは、声を低くして鬼稀先輩に聞いていた。
「何が?」
「コイツのランクを知ったのは……」
藍さんが、私の頭をグシャグシャ撫でる。
「ん……?優さんを見た瞬間からね。…俺は、見ただけで、その人の血のランクが分かるんだ」
ニヤッと、鬼稀先輩は口角をあげて笑った。
ん?ということは…。鬼稀先輩も、ヴァンパイア……?
「言っとくけど、コイツはお前のじゃない。……俺のだ……。……お前は金輪際、コイツに指一本触れるな……」
「何で?優さんは、皆のものだよ?…ね?優さん」
鬼稀先輩は、さっきまで、私に向けていた笑顔を私に向ける。
「…………?それは分かりませんが……。私、おじさんに藍さん達のお世話をしてって言われました……」
私の発言に、鬼稀先輩は気に入らないって表情をして。その表情とは真逆で、藍さんはニコニコ笑っていた。
「んじゃ、お前はコイツに触れるのはダメってことで。じゃあな…」
藍さんが、私の肩を抱き鬼稀先輩から離そうと歩き出す。
でも、鬼稀先輩が藍さんの肩を掴み藍さんの歩みを止めた。
「別に、触れるくらい良いんじゃない?ね?優さん」
「はい!だって、もしかしたら、ハイタッチする時があるかもですし!」
「ほら、優さんもそう言ってることだし。じゃあ、ダンスの続きをするから」
次は、鬼稀先輩が私の肩を抱いた。
「お前、女誑しだからダメだ」
「失礼だな。女の子が、俺に近寄ってくるだけだよ。俺は、それに丁寧に答えてるだーけ」
チュッと、鬼稀先輩は私の頬にキスをした。
「…………………」
私の顔は、カァッと赤くなる。恥ずかしくなって私は、下に俯く。
「おい!騙されんなよ!ソイツ女だったら、誰にでも手出すからな!」
「ねぇ、優さん。今度、俺の家に遊びに来て下さいよ…。美味しいケーキがありますから…」
「ケーキですか?」
私、ケーキ大好き!!甘くて、フワフワしてて…。……美味しいケーキを食べる度、ケーキの虜になるんだよな…。
沢山のケーキを想像して顔が自然に綻ぶ。
「はい。俺、ケーキ作りには自信がありますから」
「鬼稀先輩、ケーキ作り出来るんですか?……鬼稀先輩凄いですね!私、鬼稀先輩の作ったケーキ食べたいです!」
「なら、話は早いですね。今から、俺の家に行きませんか?」
「は…」
私が、返事をしようとすると。愛希君が、藍さんの後ろからヒョコッと出て来た。