私、ヴァンパイアの玩具になりました
「薫瑠さん、そんなに自分を責めないで下さい…。薫瑠さんは、悪いこと、何一つしてないんですから……」
私は、薫瑠さんの手を包むようにして上から自分の手を重ねる。
「でも、俺は……」
「薫瑠さんが我慢する必要はないんです。…私は、薫瑠さん……。兄弟の方達に血を飲ませるという条件で、こんなに素敵な場所に住めているんです」
私が、話してる途中、薫瑠さんはギュッと自分の手を強く握った。
「…私は、不満も不安もないです。…だから、薫瑠さんが自分のことを責める必要はないんです」
私は、薫瑠さんの目をちゃんと見て、薫瑠さんに伝える。
言い終わってから、私はニコッと微笑んだ。
「……そんなこと言ってたら、俺達、兄弟は容赦しませんよ?」
薫瑠さんは、俯きながら、ボソボソッと小さな声で話していった。
「良いです。それが分かっていて、私はここにいます」
私は、薫瑠さんにむかって笑顔を向ける。
「…本当に、アナタはバカだ……」
薫瑠さんは、柔らかい笑みを浮かべて私に言う。
薫瑠さんには、悪気が全く無いらしくて、優しいオーラをまといながら、微笑んだ。
「え?え?え?」
薫瑠さんの発言に、思わず私は自分の耳を疑ってしまった。
…………あれ?さっき、バカじゃない、って言ってくれたのに……?
「………本当に…、アナタには…叶いません…」
「…そ、そうですか………」
薫瑠さんは、私の首もとを優しく撫でながら微笑む。
……やっぱり、バカなのか…。いや、分かっていたことで。……うん、…でもさすがに、薫瑠さんに言われるとショック以外に言葉が見当たらない……。
「優さん……」
「…はい……?」
薫瑠さんは、私の頬に手を当てて。視線を合わせると。
「………俺、優さんが……す…」
「ドーン!!」
「ぅわっ……」
薫瑠さんが、何かを言っている途中で、急に誰かに押されたらしく、椅子から落ちた。
私は、急いで椅子からおり、薫瑠さんに近づいた。
「か、薫瑠さん?大丈夫ですか?」
「…は、はい……。なんとか…」
薫瑠さんは、ゆっくりと立ち上がると、後ろを向いた。
「……日向…、なんのマネですか?」
後ろで、薫瑠さんの顔は見えないけど。
…結構、本気で怒ってそう…。背中から、怒りオーラがプンプンにでている。
……ひ、日向さん…、薫瑠さんを怒らせるなんて…、結構凄いですよ……?
「…別にー。俺も紅茶飲みたいと思って」
日向さんは、怒っている薫瑠さんに気づいてないのか、雰囲気に合わないニコニコオーラを出していた。
「……はぁ、そうですか。…ちょっと待ってて下さい」
薫瑠さんは、呆れたように溜息を吐くと、新しいカップに紅茶を注いだ。
「ありがとー、薫瑠、大好きだよー」
日向さんは、薫瑠さんの背中に手をふって、笑顔で言った。
「はいはい、……そうですか…。どうも、ありがとうございます」
「薫瑠、なんか怒ってるー?僕の気のせいー?」
日向さんは、ワザとらしく薫瑠さんに問いかける。薫瑠さんは、一瞬止まってから、短い溜息を吐いた。
「別に怒ってませんよ。日向の気のせいだと思いますよ」
「ふーん……。なら、良いけどねー」
日向さんは、ニコニコと華オーラを飛ばしながら、微笑んだ。
薫瑠さんは、日向さんと真逆で。
溜息ばかり吐きながら、日向さん用の紅茶を淹れると、日向さんに渡した。
私は、薫瑠さんの手を包むようにして上から自分の手を重ねる。
「でも、俺は……」
「薫瑠さんが我慢する必要はないんです。…私は、薫瑠さん……。兄弟の方達に血を飲ませるという条件で、こんなに素敵な場所に住めているんです」
私が、話してる途中、薫瑠さんはギュッと自分の手を強く握った。
「…私は、不満も不安もないです。…だから、薫瑠さんが自分のことを責める必要はないんです」
私は、薫瑠さんの目をちゃんと見て、薫瑠さんに伝える。
言い終わってから、私はニコッと微笑んだ。
「……そんなこと言ってたら、俺達、兄弟は容赦しませんよ?」
薫瑠さんは、俯きながら、ボソボソッと小さな声で話していった。
「良いです。それが分かっていて、私はここにいます」
私は、薫瑠さんにむかって笑顔を向ける。
「…本当に、アナタはバカだ……」
薫瑠さんは、柔らかい笑みを浮かべて私に言う。
薫瑠さんには、悪気が全く無いらしくて、優しいオーラをまといながら、微笑んだ。
「え?え?え?」
薫瑠さんの発言に、思わず私は自分の耳を疑ってしまった。
…………あれ?さっき、バカじゃない、って言ってくれたのに……?
「………本当に…、アナタには…叶いません…」
「…そ、そうですか………」
薫瑠さんは、私の首もとを優しく撫でながら微笑む。
……やっぱり、バカなのか…。いや、分かっていたことで。……うん、…でもさすがに、薫瑠さんに言われるとショック以外に言葉が見当たらない……。
「優さん……」
「…はい……?」
薫瑠さんは、私の頬に手を当てて。視線を合わせると。
「………俺、優さんが……す…」
「ドーン!!」
「ぅわっ……」
薫瑠さんが、何かを言っている途中で、急に誰かに押されたらしく、椅子から落ちた。
私は、急いで椅子からおり、薫瑠さんに近づいた。
「か、薫瑠さん?大丈夫ですか?」
「…は、はい……。なんとか…」
薫瑠さんは、ゆっくりと立ち上がると、後ろを向いた。
「……日向…、なんのマネですか?」
後ろで、薫瑠さんの顔は見えないけど。
…結構、本気で怒ってそう…。背中から、怒りオーラがプンプンにでている。
……ひ、日向さん…、薫瑠さんを怒らせるなんて…、結構凄いですよ……?
「…別にー。俺も紅茶飲みたいと思って」
日向さんは、怒っている薫瑠さんに気づいてないのか、雰囲気に合わないニコニコオーラを出していた。
「……はぁ、そうですか。…ちょっと待ってて下さい」
薫瑠さんは、呆れたように溜息を吐くと、新しいカップに紅茶を注いだ。
「ありがとー、薫瑠、大好きだよー」
日向さんは、薫瑠さんの背中に手をふって、笑顔で言った。
「はいはい、……そうですか…。どうも、ありがとうございます」
「薫瑠、なんか怒ってるー?僕の気のせいー?」
日向さんは、ワザとらしく薫瑠さんに問いかける。薫瑠さんは、一瞬止まってから、短い溜息を吐いた。
「別に怒ってませんよ。日向の気のせいだと思いますよ」
「ふーん……。なら、良いけどねー」
日向さんは、ニコニコと華オーラを飛ばしながら、微笑んだ。
薫瑠さんは、日向さんと真逆で。
溜息ばかり吐きながら、日向さん用の紅茶を淹れると、日向さんに渡した。