お前に拒否権はないっ!
「仕方ねぇな。
そんなに俺が好きなら付き合ってやるよ。
こんなに大勢の前で告白されたら駄目なんて言えないでしょー。
そんなわけで俺たち、今日から付き合うんで!
みんなよろしくっ!」
ヒューヒューという男子の声とギャーという女子の悲鳴
そして
なにがなんだかわからないでただひたすらに呆然とするあたし。
ただ、わかることが1つ
とんでもないことになってしまったということ。
先生の「お前たち静かにしろ!」と怒っている声も、どこか遠くでしか聞こえない…。
あたしは今でもこの日の記憶がない。