Woman
子供みたいに嘆く優美を差し置いて
私は食べ終わった容器を
ゴミ箱に捨て、水滴を拭き取って
タイムカードを押す。
『お先~』
「ぇ!ちょ、待ってよ!
もう、ケチ!」
急いでガリガリ君を食べる優美を背中に
私は店内へと出た。
『いらっしゃいませ。』
今日もきらきらとした店内での仕事が始まる。
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仕事終わり、舞さん達に呼ばれ
社長室へ向かう。
『何の話かな??』
「くび!!
とか?」
笑いながらふざける優美に私は
『笑えない。』
と、真面目な突っ込みを入れた。
「へぃ。」
優美はそう言って笑うのを辞めた。
改まってどうしたんだろうと
私達はそればっかりを考えていた。