Woman
『…え?』
真剣に怒ってるような顔のリョウタ。
そんなリョウタに私は少し怖くなってくる。
でも、夜の静かな公園にはそんな
私を勇気付てくれるような物はなく。
ひたすら私を不安にさせるような
薄暗さや、静けさ、ピンポイントで光る街灯だった。
「お前は、俺と祭りに行っても楽しくねぇって言いたいの?
って聞いてんの。」
わたしが戸惑えば戸惑う程、彼の苛々は増すばかりだった。
『いや、そぉいういみじゃなくて…』
私もただ単にあまりお祭りとか
好きじゃないっていえば良かったんだけど…
戸惑ってる私にそんな思考はなく、
ひたすら沈黙が続いた。
なんで、こんな事でケンカになるの?
リョウタもこんな事になるために
夜呼んでくれたんじゃないのに…