Woman
家が近いのか…
近くのコンビニにコーヒー買いに来ましたというようなラフな格好の彼。
「何?そんなじろじろみんなって!
で、こんな夜中にひとりで何してるの?」
笑いながら聞いてくる彼の笑顔はとても私の心の傷をいやしてるような気がした。
私は海に視線を戻して彼の質問に答えた。
『悲しい思い出にバイバイしてるの。』
そういってまた、ビールを一口のどに通した。
「ふーん…」
そういって彼は私の横に座り、
同じく海を眺めた後私を見て、
「失恋とか?」
と聞いてきた。
″失恋″
という言葉に無意識に体が反応する。
それを見て彼は察したのか
「そっか…いつ?」