Woman
そして、しばらくしてデザートも来た。
優美のピーチパフェは
ピーチのアイスにピーチの果肉と
ジュレ、そして、ヨーグルトだった。
とても、豪華で美味しそう。
私のベジフルーツタルトは
タルト生地を土台にほうれん草と
キャベツ、トマトの生地とその上に
たくさんのフルーツが綺麗に積み重ねられている。
どこから食べたらいいか分からないくらい
豪華な物だった。
2人してまた写真を撮り、満足したので
そろそろ出る事にした。
机の上も感謝を込め綺麗にまとめて
ソファーのシワも伸ばした。
『ご馳走様です。』
「はーい、ありがと。」
「じゃあ、合計で…
800円ね。」
『「えっ?!」』
「シェイク500円でしたよ?」
「知ってる、初回友人割~。」
"初回友人割"が相当気に入ったのか
何回も言う彼。
『いや、でもデザートもタダだったし…』
「いーって、次は友人増しにするから。」
「『えっ…』」
また2人声揃えて反応すると
裕大さんは爆笑しだした。
「2人とも、双子みたい。
嘘だって、また来てよ!」
「よく言われます~。」
ふざける優美の頭を軽く叩き、
私は千円札を出した。
『本当にご馳走様でした。
とっても美味しかったです!
また来ます。』