Woman





そして、しばらくしてデザートも来た。



優美のピーチパフェは
ピーチのアイスにピーチの果肉と
ジュレ、そして、ヨーグルトだった。


とても、豪華で美味しそう。



私のベジフルーツタルトは
タルト生地を土台にほうれん草と
キャベツ、トマトの生地とその上に

たくさんのフルーツが綺麗に積み重ねられている。



どこから食べたらいいか分からないくらい
豪華な物だった。




2人してまた写真を撮り、満足したので

そろそろ出る事にした。



机の上も感謝を込め綺麗にまとめて

ソファーのシワも伸ばした。



『ご馳走様です。』


「はーい、ありがと。」


「じゃあ、合計で…

800円ね。」



『「えっ?!」』


「シェイク500円でしたよ?」


「知ってる、初回友人割~。」


"初回友人割"が相当気に入ったのか
何回も言う彼。


『いや、でもデザートもタダだったし…』


「いーって、次は友人増しにするから。」



「『えっ…』」


また2人声揃えて反応すると
裕大さんは爆笑しだした。


「2人とも、双子みたい。

嘘だって、また来てよ!」


「よく言われます~。」


ふざける優美の頭を軽く叩き、

私は千円札を出した。


『本当にご馳走様でした。

とっても美味しかったです!
また来ます。』








< 72 / 101 >

この作品をシェア

pagetop