Woman






私は、男性と回る祭りを知らない。



というか、いつもベランダから花火をみるだけだし、

いったとしても、友達とずいぶん前に行った以来…



「なんか、食べたいもんある?」




『ん~、特に…』



そういうと、ぷっと吹き出し裕大さんは笑った。



『?』


私がはてなマークを浮かべていると


「いや、なんかこういうのあんまり
好きそうじゃないなって
気がしてたからさ。」

そういって私に笑う裕大さん。


なんか、せっかく一緒に
回ってるのに、失礼だったかも…



今更思っても遅いのだけど
一応わたしは裕大さんに謝った。



『ごめんなさい…』



「なんで?

気にするなって!
嫌いなもんは嫌い
好きなもんは好きってはっきり
してる方が俺好きだし。」



また、その言葉にドキッとする。


ありのままでいいのかなって
ホッとする。


裕大さんは私にとって癒しなのかもしれない。









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