Wonderful DaysⅠ


雑談しながら食事をして、そろそろ学校に行く時間。

誰かに見られるんじゃないかと憂鬱な気分で玄関に向かったけど・・・・

いつもと違う違和感に鏡を見て確認する。


───あ・・・・


「ないっ!」


思わず出した大声に、後ろを歩いていたアル兄さんと修さんがビクッとする。


「どうしたっ!?」


アル兄さんが足早に近付いてくるけど、それどころじゃなくて。


「メ、メガネがないの!」


必需品の変装アイテムを探し回る私。

そこで思い出す・・・


「そうだ・・・昨日、落としたままだ」


───どうしよう・・・このままじゃ学校に行けない


「メガネ?」


不思議そうに聞いてくる兄さん。


「丁度いいからメガネやめれば?」


アル兄さんの後ろから顔を覗かせた修さん。

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