Wonderful DaysⅠ


そう言ってくれても不安は拭い切れず・・・首を振る私。


「そんなに心配なら新しいメガネを買いに行くかい? その代わり、今度は度の入っていないヤツね」


安心させるように頭を撫でる。


───瓶底メガネじゃなくても、掛けていないよりマシかも・・・


そう思い直して、兄さんに頷く。

それを了承した兄さんは


「じゃ、これから買いに行こう」


そう言って、靴を履き出す。


「え?まだこの時間じゃ、お店やってないよ?」


時計を見れば、まだ8時。

お店は、10時開店でしょ?


「あぁ、それなら大丈夫だよ」


全く問題無さそうに言う兄さんだけど、この時間で何処のお店が開いているって言うんだ。

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