Wonderful DaysⅠ
◇
(side:アルバート)
ヘリポートを出て歩いていれば、ポケットに入れていた携帯が着信を告げる。
取り出してディスプレイに視線を落とせば、そこには大王様のお名前が。
あの人がこんな時間に掛けてくるなんて、きっと厄介事に決まってる。
───出たくないな・・・
出ようか迷っていると
「アル兄さん?」
名前を呼ばれてハッとする。
意識を戻して視線を隣に向ければ、マリアが不思議そうな顔をしていた。
それに笑顔で答えて、やっと通話のボタンを押す。
「───はい」
「俺だ」
いつもと変わらない口調で話すのは大王様こと、兄のマーク。
「こんな時間に掛けてくるなんて・・」
どうしたんだい?って聞こうとする前に
「今から横浜の『シェラトン』に行ってアイツに会って来い」
指令が告げられた。
(side:アルバート)
ヘリポートを出て歩いていれば、ポケットに入れていた携帯が着信を告げる。
取り出してディスプレイに視線を落とせば、そこには大王様のお名前が。
あの人がこんな時間に掛けてくるなんて、きっと厄介事に決まってる。
───出たくないな・・・
出ようか迷っていると
「アル兄さん?」
名前を呼ばれてハッとする。
意識を戻して視線を隣に向ければ、マリアが不思議そうな顔をしていた。
それに笑顔で答えて、やっと通話のボタンを押す。
「───はい」
「俺だ」
いつもと変わらない口調で話すのは大王様こと、兄のマーク。
「こんな時間に掛けてくるなんて・・」
どうしたんだい?って聞こうとする前に
「今から横浜の『シェラトン』に行ってアイツに会って来い」
指令が告げられた。