Wonderful DaysⅠ


学校を知られてしまった以上、今迄の様な平穏な生活が送れるとは思えない。

動揺しているのを悟られないように落ち着いて聞き返したつもりだったけど、声は震えていた。


「何の用だぁ?そんな事は、てめぇが一番わかってんじゃねぇの?」


───どうしよう・・・学校がバレてるなら、白皇が乗り込んでくるかもしれない


そんな事になったら、もう学校に行けないよ・・・

頭の中で恐ろしい光景がグルグル回る。


「おい!聞いてんのか?てめぇ」


それを中断させたのはイラついた男の声だった。


「・・・あ、」


「この間は、うまく撒かれたが今回はそうはさせねぇぞ!」


無言になった私の手首を掴んだ男。

咄嗟に振り払おうとしたのに


「此処で暴れちゃ、マズイんじゃねぇの?」


その言葉に反射的に動こうとした体がピタリと止まる。

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