Wonderful DaysⅠ


「手、痛いんだけど!」


我慢していたけど限界が近い。

そんな訴えも空しく、手を解かれる事はなく男達の前に連れて行かれた。


「こいつが結城の女か」


まだ私が、魁さんの女だと勘違いしているの?

あれだけ、私も葵さんも言ったのに・・・


「本当に、こんな女が総長をやったのかよ?」


「間違いねぇ。この女だ」


男達に囲まれてジロジロ見られていると、見世物になっている気分。


「だから、違うってば!私は魁さんの女じゃないわよ!」


本当の事を言っているのに


「あぁ?嘘つくんじゃねぇよっ!」


全く信じてくれない・・・

これだけ言っているのに、何で誰も信じてくれないのよ?!


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