Wonderful DaysⅠ
「・・・っ、痛ぇ───っ!!」
向こう脛を押さえて転げ回る男。
「なっ、何なんだよ?今の動き!?」
私がいきなり動いたからなのか、呆然と見ているだけだった男達が構えて距離を取る。
「やっぱ、この女普通じゃねぇ・・・」
───普通だよ!失礼な!!
人の事を女扱いしなかったり、異常呼ばわりしたり・・・本当に頭にくるんだけど!!!
「計画は変更だ!ヤっちまえっ!!」
何の計画だか知らないけど、この人数で闘うって卑怯でしょ!!!
男達が一斉に向かって来るのを構えて待っていれば・・・
───ブウォン・・・
遠くの方から近付いて来る、いつか聞いたバイクの音が耳に届いた────