Wonderful DaysⅠ
───あれ?この音って・・・
その音に気が付いたのは私だけじゃなかったようで・・・
戦闘態勢に入っていた白皇の男達も、バイクの音がする方へと視線を向けていた。
どんどんと近付いて来る音に、白皇の男達が騒ぎ始める。
「おい、このバイクの音って・・・」
「まさか、此処がバレたのか!?」
男達の声を耳にしながら公園の入り口を見ていれば、小さかったライトの光があっという間に目の前まで迫って来ていた。
───ヴォンヴォン・・・
公園の入り口でピタリと止まったバイクには、やっぱり見覚えのある人が乗っていて。
「魁さん・・・」
思わず名前を呟いていた。
「結城っ!!」
白皇の誰かが魁さんの名前を叫ぶと、それに答えるように魁さんが視線を動かした。