Wonderful DaysⅠ


両親の死後、お世話になっていたイギリスの祖母の家。

大好きな兄さん達はいたけれど、イギリスの生活に馴染めなかった私は、今日から母の弟さんの家にお世話になることになった。

小学6年生になるまでは日本に住んでいたから、とても懐かしい。

キョロキョロと辺りを見ながら歩いていれば、お洒落なカフェを発見!

スイーツが大好きな私は、メニューを見るなり迷う事無くそのお店に足を踏み入れた。

ケーキとアイスティーを頼んでお気に入りの小説を読んでたら、いつの間にか太陽は沈んで綺麗な満月が窓から見えていて……


「うっそ!?」


私、ケーキとアイスティー1杯でどんだけ粘ってたの……。

慌てて、伝票を持って席を立った。

お金を払って外に出れば、キラキラとネオンが輝く夜の町が広がっていた。


さて、目的の場所を探さなきゃ。


ガサガサとバッグから取り出した地図を広げる。




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