Wonderful DaysⅠ
そんな言葉のやり取りの間にも、向かって来る集団を相手にしていたカイさんに視線を向けると、最後の一人に踵落としを見舞っていた。
あの人数をこの二人で倒しちゃったよ……
この広場を見渡せば、あの集団で起き上がっている人は一人もいなかった。
「行くぞ」
あれだけ動いてたのに息一つ乱さず、何事もなかったかのように立ち去ろうとするカイさん。
「はいはい。君も行こう?」
「はい……え?」
ついでに誘われた私だけど……
───私は一体、どこに連れて行かれるのでしょうか?